花畑の母方祖父と三途の川
どんな伝承か
奥津浩美さんが中毒で意識を失っていた間に見たのは、川の向こう岸の黄色い花畑にたたずむ、亡き母方の祖父の姿だった。伊東に疎開していた幼い頃、毎晩泊まりに来て黙って見守ってくれた祖父と同じ、火箸をいじる立てひざの格好だったという。花を摘みに向こう岸へ渡りたいと思ったが、川幅はわずか一メートルほどなのに、いくら飛ぼうとしても身体が動かなかった。そこへ母の呼び声が聞こえ、気がつくと意識を取り戻していたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
立花隆『証言・臨死体験』を証言者(人物)単位で収録。安田伸・水上勉・邦光史郎・志賀信夫・前田忠明・佐野三治・向井承子・北林谷栄・永倉万治・彗星探索家木内鶴彦・元プロレスラー大仁田厚・羽仁進ら著名人や市井の人々が語る臨死体験(体外離脱・トンネル・光・お花畑・三途の川・死者との再会・人生回顧と蘇生)を、各証言の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで収録。臨死体験を脳科学と心霊の両面から検証した立花隆の証言集。