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四ツ谷駅で倒れ夢に見た手招く漁師

所在地東京都新宿区四谷一丁目(四ツ谷駅)
年代現代
登場永倉万治、横井庄一、体験者(作家)、夢の漁師が似ていた人物
出典証言・臨死体験

どんな伝承か

作家の永倉万治は一九八九年、四十一歳の誕生日を迎えて間もなく、ラジオの生放送に向かう途中、中央線の四ッ谷駅で席を立った瞬間に崩れ落ちた。意識はあるのに声が出ず、救急車で運ばれて脳溢血と診断され、手術の後十日ほど意識の戻らない日が続いた。その間に見たのは白黒の暗い海辺で、黒っぽい服の背の低い漁師がこちらへ近づきながら「こいよ」とつぶやく光景だった。あとで思うと、その男は以前に本作りで通った横井庄一に似ていたという。意識が戻ってからは、目を閉じると川底に黒光りする玉が並ぶ像が浮かび、一時帰宅の折には庭のヒマラヤ杉が生き物のように見えた。病を経て神の存在を信じるようになったと語る。

原典より

この夢が、僕の生死の決定的な瞬間を映しだしていたのではないかと思えてくる。—— 証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年))

『証言・臨死体験』は、立花隆が文藝春秋の雑誌『クレア』に連載し、一九九六年に単行本として刊行した臨死体験の証言集である。俳優の安田伸、作家の水上勉、彗星探索家の木内鶴彦、プロレスラーの大仁田厚、映画監督の羽仁進など、病気や事故で死の淵に臨んだ二十三人の体験を、本人や家族からの聞き取りで記録する。各章は人物の略歴と前置きに続けて問答形式の談話を載せ、本人の著書や手記からの引用も交える。

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