爆心地一キロで被爆し重度火傷
どんな伝承か
爆心地からわずか一キロの地点で被爆した広島の開業医・松尾公三は、背中や首、両手に重い火傷を負いながら川原にたどり着き、三日三晩水を飲むだけで動けなかった。原爆症による発熱と化膿に苦しみ、終戦翌日の八月十六日から症状はいよいよ激しくなり、発熱四日目の夜には脳症を起こして幻覚に襲われた。翌朝リンゲル注射を受けたあと意識を失い、七時間にわたる人事不省の間、井戸に落ちて力尽きる友人、馬上の侍に首を斬られる従兄弟、海で溺れる兄弟という三つの非業の死を、完全な第三者としてまざまざと目撃したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。