聴覚情報による再構成
どんな伝承か
大阪府豊中市の小堤徳行さん(六十九歳)は、二十七歳のとき脊椎カリエスに肋膜炎を併発して危篤状態に陥り、体外離脱を体験した。頭がくるくる回り、蜘蛛の糸のようなもので地面に引きずり込まれる感覚のあと、気体のような「心だけの己れ」になって肉体から抜け出たという。薄いベールを通して舞台を見るように、親族や医者が深刻な顔で泣いたり話しかけたりする様子がはっきり見え、話す言葉も聞こえた。死後の処置や葬式の準備が話し合われる中、生き返った後に確かめると、見聞きした光景はすべて事実の通りであったという。
原典より
次に、体外離脱した自分の姿形はどうなっているのだろうか。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。