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寺男の話では

所在地山梨県甲府市
年代幕末
登場寺の和尚、西本義直、甲府勤番下の後家、体験者(元彰義隊士・変装して探る)
出典奇談全集 現代篇

どんな伝承か

寺男によれば、和尚は四十三歳ながら、傍目には三十七、八にしか見えない若々しさだという。密会の相手である後家は近ごろ来たばかりで、また明日明後日あたりに訪れるだろうから、その折には知らせようと寺男は約束した。小柄で可愛い顔立ちの女だと聞き、西本は胸の内が騒いだ。この枇杷葉湯売りの正体は、御徒町に住む旗本の長男だった彰義隊士・西本義直である。上野の山にこもった彰義隊が官軍に追われることを恐れ、逃げのびてきた身であった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

奇談全集 現代篇(田中貢太郎・奇談全集・大正~昭和初期(推定))

本書『奇談全集 現代篇』は、田中貢太郎による幕末から昭和初期にかけての日本各地の怪談・奇談を集成した作品である。明治維新期の松木事件から関東の連続殺人鬼事件まで、実地取材に基づく歴史的事件の記録と、民間に伝わる幽霊譚・怪異現象が混在している。特徴は、単なる怪談の創作ではなく、実在の地名・人物・事件を背景に、社会的矛盾や人間の怨恨が生み出す超自然現象を描く点にある。

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密通後家和尚彰義隊変装

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