伊勢踊と弘法大師の歌
どんな伝承か
祭の夜明け前、外では提灯がちらつき太鼓と下駄の音が聞こえる中、婆さんたちの歌声が下から聞こえてきた。伊勢踊というそうで、間の延びた伊呂波歌に弘法大師の事を作ったものらしく、団扇を叩きながら婆さんが二人踊っていた。それからまた大笑いして、今度は『若い後家なら』という別の歌を歌い、これは可哀想な後家を元気づけるための歌なのだと、部屋を片付けに来た未亡人が涙を拭いながら語ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。