何故、テルテル坊主が真昼間に現われたの?
どんな伝承か
毎日放送のラジオ番組にかかってきた電話の一つ。西成区に住む四十歳の主婦の話である。三、四年前、叔母が死ぬとき、朝日がかんかん照っている中で幽霊を見たという。日曜の朝、前の晩から徹夜の夫はまだ帰っておらず、ふと目を覚ますと、まぶしいほど朝日の照る縁側の上、屋根のひさしのところに真っ白な人形のようなものがぶら下がっていた。何だろうと縁側へ行こうとすると手も足もしびれたようになって身動きひとつできない。よく見るとそれはテルテル坊主で、朝日を受けてきらきら光りながらそよ風に揺れていた。思わず神棚と仏壇に手を合わせて座り込み、やがて夫が帰宅したときには跡形もなく消えていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和)