飛騨・信州の牛蒡種
どんな伝承か
岐阜県飛騨地方と長野県信州西部には、牛蒡種と呼ばれる家筋の伝承がある。その家の者に憎いと睨まれると、相手はたちまち発熱し頭痛や苦悶に見舞われ、重ければ死に至るとも言われた。著者が飛騨の吉野地方で出会った古老によれば、牛蒡種同士が憎み合っても霊力は生じないという。ある部落では数十戸すべてが牛蒡種の家筋で、他の部落の者から大いに恐れられていたと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集