久留米の蛇憑きと蟇憑き
どんな伝承か
久留米地方では、蛇どうしが正月二日に土の中で寄り合いをすると言い伝えられ、それを刃物で切ると蛇憑きになるとされた。及川儀右衛門の報告によれば、蛇に憑かれた者は道を蛇のようにくねって歩き、指の爪のあいだからぺろぺろと蛇の舌を出すという。またこの地方では蟇をワクドと呼び、これに悪さをすると蟇憑きになる。憑かれると耳をくすぐられたり、耳の中に入り込まれて甘酒を醸されたりするといい、女の陰部に甘酒が醸されたという話まで伝わっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集