水槽から逃げた亀の子と豪雨
どんな伝承か
昭和三十三年九月二十六日の台風二十二号は関東地方に大被害をもたらし、伊豆地方が最もひどく、中野区でも妙正寺川や桃園川が氾濫した。著者の家の庭先には、子どもが亀の子を入れた水槽があった。前日の夕方、雨が多く降れば水が溢れて亀の子が逃げ、子どもが落胆すると思って水をかい出しておいた。それなのに翌朝には、深さ一尺五寸の水槽が溢れて、亀の子は逃げてしまった。それほどの豪雨だったという体験談である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
城西風土記と昔語り(熊沢宗一・昭和初期~昭和中期)