津名郡に関する伝説や怪異の記録
どんな伝承か
昭和五〇年頃のこと。中学一年生が学校から離れた城中山でキャンプをした。キャンプファイヤーで火を焚き、歌ったりゲームをしたりしているところを、担任教師が班ごとに写真に撮って回った。生徒たちは腰を下ろしてゲームに熱中している。ところが出来上がった写真を見ると、生徒たちの後方のずっと高い所に、赤ん坊を帯でしっかり背負った母親らしい人が写っていた。胸の前で帯が十文字に交差しているのまではっきり出ていて大騒ぎになったが、結局誰なのか分からず、皆ぞっと背筋が寒くなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。