昭和五十五年頃のこと(2)
どんな伝承か
上浜の共同墓地(埋め墓)を潰してバイパスを作る計画が立てられた。設計技師は姫路から来ていた青年で、休みの日に近くの海へ泳ぎに行き、台から飛び込んでそのまま首の骨を折り死亡した。その作業を始めた日には、請負い工事人の棟梁がその夜急死した。長いバイパスなのに、その墓地の近くへ来ると交通事故が多く、普通なら回復するはずの怪我がよく片輪になり、治らないことが多いという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)
松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。