廃墟のフィルムに写った娘の顔
どんな伝承か
周桑郡丹原町の千原には、怨念と霊魂がしみついているのではないかと著者が書く土地がある。あるテレビ番組の取材班は地元警察の協力を得て、昔ここで父親が病の娘を簀巻きにして天井から逆さに吊り、三日三晩責め殺したうえ囲炉裏の中へ埋めたという事件を追い、千原出身者の証言をもとに現場らしい廃墟を撮影した。ところが一六ミリのフィルムには、その娘とおぼしき人の顔がはっきり写っていたという。放映後、レポートしたアナウンサーの体に変調が起きるなど、原因の分からない出来事が続いた。番組には土地の老人から幽霊など出ないという反論が寄せられたが、著者が改めて訪ねて聞くと、その老人も娘殺しのほかに赤子殺しの事件があったことを認めたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代)
奇怪なお菊人形(心霊大全)/心霊写真と自殺者の霊/北海道の怪奇現象/憑依と祟り/中岡俊哉の心霊蒐集