トップ島根県の伝承隠岐の島町

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所在地島根県隠岐郡隠岐の島町
年代現代
登場高梨文太夫、野村純一、話者、記録者
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

昭和一五年頃の話である。西郷の避病院では、晩になると雨戸を撫でるような音がし、向こうの杉山に傘ほどもある大きな火の玉が見えた。夜が更けて一二時を過ぎるとゾロッゾロッと草鞋で歩くような音がし、風も吹かないのにトタン屋根が鳴った。朝になると病人用の重湯や魚がなくなっており、調べると二貫ほどもある大きな黒猫の仕業と分かった。避病院の近くには日本海海戦で軍艦とともに流れ着いたロシア軍人の墓があり、猫がロシア軍人に化けて大男となり、靴音を立てて部屋を開け、病人の足を引っぱるという騒ぎもあったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代推定)

松谷みよ子『現代民話考 10 狼・山犬、猫』を小話単位で全541話収録。狼・山犬・猫にまつわる現代の民話・怪異譚(送り狼・化け猫など)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明535話・市区町村判明490話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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