トップ和歌山県の伝承新宮市

東牟婁郡の熊野川町付近で…

所在地和歌山県新宮市熊野川町小口
年代現代
登場西浦竜
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

十六ほどの頃、大塔の向こうの、熊野川町の小口の方のおはら川というところで、大勢の人と一緒に仕事をしていたときのことである。狼の群れが来たのだという。ところがどこにも狼の姿は見えないのに、家が鳴り響くほどの振動が起こり、吠吼とでもいうような、何ともいえない大きな声が聞こえた。大勢いたのに、外へ出て確かめる勇気のある者は一人もいなかった。七十いくつまで生きてきたなかで、あれが何であったのかは今考えても分からず、生涯でただ一つの不思議だと語る。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代推定)

松谷みよ子『現代民話考 10 狼・山犬、猫』を小話単位で全541話収録。狼・山犬・猫にまつわる現代の民話・怪異譚(送り狼・化け猫など)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明535話・市区町村判明490話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

種別から探す

家鳴り

新宮市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 10 狼・山犬、猫』の伝承