真女子の霊
どんな伝承か
上田秋成の「蛇性の婬」に登場する白蛇の怨霊・真女子は、紀伊国三輪ヶ崎(現・新宮市三輪崎)の漁師大宅竹助の三男豊雄にとりつく。妻となった富子の姿を借りて現れ、二日目の夜には富子の声色で恨み言を語り、豊雄が心変わりすれば血を峰から谷へ注ぎ尽くすと脅す。その頭は雪より白く輝き、角は枯木のようで、口は三尺余りも開き紅の舌を吐いて豊雄を呑み込まんばかりの勢いであったという。
原典より
なまぐさい風と共にあらわれ、それをとらえようとすると、たちまち、地も裂けるばかりの大かみなりが鳴りひびくのは、『蛇性の婬』に登場する白蛇の霊である。—— 日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路・幽霊・文学史・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路・幽霊・文学史・昭和)