頼光の膝丸による土蜘蛛退治
どんな伝承か
『屋代本平家物語』剣の巻が伝える源頼光の土蜘蛛退治。頼光はある年の夏、原因不明の病に伏し、医師の手当も加持祈禱も効かなかった。ある日の宵、まどろんでいると、かすかな明かりの陰から高さ七尺ばかりの怪しげな法師が現れ、手にした縄で頼光を縛りつけようとした。驚いた頼光が枕元の源氏の宝刀膝丸で斬りつけると法師の姿は消え失せた。駆けつけた四天王があたりを調べると血痕が残っており、たどっていくと北野のうしろの大きな塚に着いた。掘り崩すと四尺ほどの蜘蛛が出てきたので、捕らえて串刺しにし鴨川の河原にさらした。以来、膝丸は蜘蛛切りと呼ばれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
異界巡礼(小松和彦・1990年代~2000年代推定)