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鼻から出た蜘蛛と妻の生霊

所在地京都府京都市中京区西ノ京
年代伝承
登場江崎源八、源太郎、妖怪、伝承者、当事者、源八の子・死者
出典暮しの中の妖怪たち

どんな伝承か

蜘蛛は古くから怨霊の化身と受け取られてきた。京都の西の京に江崎源八という人がおり、妻との間に子がなかったため、妻の承知を得たうえで妾に生ませた源太郎を家へ引き取った。ところがある日、眠っていた妻の鼻の穴から蜘蛛が一匹はい出し、源太郎の耳へ入り込む。子はたちまち悶え死んだ。妻の生霊の仕業だとして、源八は妻に暇を出し、自らも世を捨てたと『怪談夜光魂』は伝える。昼の蜘蛛はよいが夜の蜘蛛は悪い、見つけたら殺せという言い伝えも、こうした恐れから来ている。

原典より

このように、蜘蛛ははじめめったに姿を見せず、法師であるとかさまざまな姿を借りて現われ、危害を加えるのであるが、もっとも恐れるのは頼光の土蜘蛛退治の話のように、武勇をもって聞こえる勇士であり、また刀や斧などの刃物であった。—— 暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))

民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。

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