母を迎えに現れた亡き乳母
どんな伝承か
著者の母は駿河台の生家で幼い頃を過ごしたが、維新の動乱を避けて上州にある乳母の里へ逃げねばならなかった。その時、江戸に残って寂しく亡くなった乳母が、母を迎えに来るはずのところへ忽然と姿を現したという。この出来事があったのがちょうど蟋蟀の鳴く秋の夕暮れだったため、母はそれ以来秋を嫌うようになったのではないかと著者は推し量っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
行楽と史蹟の武蔵野(寺島裕・昭和初期(1920年代~1930年代))