室町・若狭の八百歳の尼
どんな伝承か
室町時代の中頃、若狭の国から年齢八百歳という尼が京都へ出てきたことがあったという。彼女は毎日多くの都の人々に拝まれ、源平の合戦や源義経・弁慶の行動などを、まるで見てきたかのように語ったので、聞く人はそれを疑うことができなかったと伝えられる。若狭本国の小浜のある神社には、今もこの尼が玉椿の花を手にした木像が安置されているという。この長寿の尼が京都を訪れたことは、臥雲日件録や康富記にも日記として記されており、文安から宝徳の頃のこととされている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。