岩田・万蔵、西宮で酒盛り
どんな伝承か
紀州西牟婁郡岩田の万蔵という者が神隠しに遭い、三日目に宮の山の笹原の中で寝ているのを発見された。甚だしく酒臭かったという。神に連れられて摂津の西ノ宮まで行き、盆の十三日の晩、大勢が集まって酒を飲む席に混じって飲んだと語った。同じ郡の上三栖の米作という人も二昼夜神に隠され、空中を飛行し諸処の山谷を経巡ったと語った類話がある。約六十数年前、宇井可道翁の璞屋随筆に載る話として伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。