出雲大原郡のタタラ歌
どんな伝承か
出雲の大原郡には、別種のタタラ歌が伝わっている。「ヤーむらげ様がナー、よければナー、炭焼さまもよけれ、イヤコノ世なるでナ、その金が金性がよいわ」と歌うもので、鑪の作業のときに歌われたものだという。歌にいうムラゲとは鎔炉のことであるらしい。また炭焼は、ここではもはや祭られる神となっている。金屋子の信仰と結びついて語り継がれてきた、たたら製鉄にまつわる俚謡である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。