大工廻村の炭焼勢頭地と王廷貢炭
どんな伝承か
琉球国旧記等の書によれば、炭には木炭と軽炭の二種があって、軽炭を俗に鍛冶炭ともいう。大工廻村に炭焼勢頭地という田地があり、勢頭親部が初めてこれを製したという伝えがある。後世には隣邑の宇久田とともに、毎年二種各二百俵の炭を王廷に貢した。その年代は不幸にしてすでに明白でないが、三山併合よりも古いことではなさそうだと柳田は記す。島の神道では火の神は即ち家の神で、御三物の地位は内地の竈神よりも遙かに高く重く、火霊の相続もまた炭によって成し遂げられたかと想像している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。