トップ東京都の伝承千代田区

神田明神を勅免へ導いた烏丸光広

所在地東京都千代田区外神田(神田明神)
年代寛永二年(1625)
登場烏丸光広卿、神主芝崎宮内勝吉
出典将門伝説——民衆の心に生きる英雄

どんな伝承か

江戸幕府の書き上げ『幕府御城日記』によれば、寛永二年、勅使として江戸へ下った烏丸大納言光広卿が神田の須田町を通り、竹垣をめぐらせた古い社に目をとめた。神主の芝崎宮内勝吉を呼んで由来を問うと、祀られているのは平将門の霊で、勅勘を蒙った人であるため七百年あまり開帳もできず、祭りも満足に営めないと答えた。光広卿は、朝敵の名は高くとも年月は隔たり、すでに神として崇められている以上はばかることもない、勅免を得て八所御霊にならって祀れば国家の鎮守にもなろうと述べ、京へ戻ってから奏上して勅免を取りはからったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

将門伝説——民衆の心に生きる英雄(梶原正昭・矢代和夫・(平将門伝説の研究書))

梶原正昭・矢代和夫『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』を、論考の節単位で全67事例として収録した研究書(地域伝説集ではない)。平安中期の平将門(承平天慶の乱)をめぐる伝説を、英雄の死と伝説の誕生(冥界・調伏・怨霊・首の怪異・七人の影武者・妙見信仰・石化)、落人たちの運命(将軍太郎良門・如蔵尼の堕地獄と救済・滝夜叉姫・桔梗塚の寵妃・後裔と将門遺跡)、将門伝説の展開(馬の文化・関東一円の分布圏・文芸化・首塚の祟りと再評価)として論じる。

種別から探す

平将門神田明神御霊縁起

千代田区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』の伝承