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首斬地蔵

所在地愛知県名古屋市北区楠町味鋺(首斬地蔵)
年代文政年間(1818〜1829)
登場五左エ門、女中
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

味鋺の村の一の曽に、五左エ門というたいへん気短かな郷士がいた。この家の女中は無理な仕事にも二つ返事で精を出し、気立ても優しく、朝晩近くの地蔵へ参ることを欠かさなかったが、五左エ門の気には入らない。ある夜、腹を立てた五左エ門は女中の部屋へ押し入り、眠っている女中めがけて斬りつけた。たしかな手応えがあったが、女中には少しの傷もなかった。翌朝、女中がいつものように参ると、地蔵の体が袈裟斬りに真二つになっていた。五左エ門は驚き、それまでの悪い考えや行いを恥じて優しい人に生まれ変わったようになった。石像は約九十センチで文政の年号がある。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・昭和三十六年(1961)刊)

尾張・三河(愛知県)に伝わる伝説を山/海/水/給水・雨乞/地蔵・観音/石・岩/城跡・屋敷跡/塚・墓/地名/動物・変化/植物/祟り・怨霊/山人・巨人/社寺/その他の15章に分類して集成する。尾張富士の背くらべ、女人禁制の山、河童・狐狸の変化、雨乞いの淵、戦死者の塚や落人伝説、社寺の縁起や地名の由来など、愛知の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を地名つきで網羅する。

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