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安謝刑場・斬首された松茂良が生きていた話

所在地沖縄県那覇市安謝(安謝刑場)
年代琉球王国時代
登場佐久本里之子、松茂良里之子、妻マチール
出典お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界

どんな伝承か

琉球王国時代、佐久本里之子は、親友の松茂良里之子が横領の罪で断罪されると聞いて驚いた。松茂良とその妻マチールとは幼なじみで、松茂良が悪事を働くはずはないと信じていたからである。手を尽くして無罪を求めたが、王府の金庫から巨額の金が失われたのは事実で、派閥争いもからんで松茂良は死刑と決まった。ところが佐久本に処刑人の役が下る。彼は剣の使い手として名高かったのである。佐久本は、検視役が遠くから見ていることを利用して細工を思いつき、松茂良と妻に計略を伝えた。刀を振りおろす一瞬前に松茂良が自ら埋葬用の穴へ落ち込み、人が去ったあとで掘り起こすというのである。琉球では一般の罪人の処刑場は安謝と決まっていた。当日、計略は図に当たり、夜半に浜を掘ったマチールは、気絶した夫を助け出して連れ去った。それから三年後、王府の用で久志間川田村へ赴いた佐久本は、山中の一軒家に灯を見つける。案内を乞うと現れたのは、あのマチールであった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・昭和49年(1974年)8月20日初版・双葉社)

「お化けを守る会」世話人頭・平野威馬雄が、幽霊・心霊・物の怪・心霊科学を縦横に語る一書。第一章は読者から寄せられた現代の幽霊・たたり実話(八幡市の泣き声屋敷、秋田の生首屋敷、お盆の帰省霊、四谷怪談のたたり、双生児に取り憑く絞殺被害者の霊、大刈峠殺人事件の幽霊と霊能者・三好天泉による招霊で犯人像が捜査と符合した実録)を収める。

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