赤マター神事由来
どんな伝承か
西表島古見下の村に伝わる話。下幸二という屋号の家の男の子が犬を連れて山へ猟に出かけたまま行方不明になった。ある嵐の夜、その子の声が母親のもとに聞こえ、自分は神になって帰れぬ身となったが、旧暦六月最初の壬の日に指定の場所へ来れば姿を見せると告げた。母がその日に訪れると、子は一瞬だけ姿を現した。以来毎年その日に現れるようになり、現れる場所が部落から遠いと凶作、近いと豊作になったため、村人はその姿を象ったクロマタ神の面を作って毎年部落近くまで迎えるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。