南蛮の島から盗んだ鬼面
どんな伝承か
中山王府へ貢物を運ぶ役人の舟子として召し出された十四、五人が、上府の途中で暴風に遭って難破し、南蛮の島に流れ着いた。島人に助けられた一行は、あるとき山中で鬼の面をつけた者たちが激しく踊るのを物陰から目にする。その辺りの作物がひときわよく実っているのを見て、これは農耕の神に違いないと考え、置き捨てられた面を盗み取り、その夜のうちに島を離れて八重山へたどり着いた。以来この面をニーロー神と呼び、底知れぬ深い穴から現れる神として、人目を避けて祭るようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。