赤マター神事由来
どんな伝承か
昔、古見の南部落すなわち下の村に、一組の夫婦が住んでいたが、なかなか子どもができなかった。夫婦が熱心に御岳に詣って祈願すると、その甲斐あって立派な男の子が生まれた。その子は成長すると毎晩どこかへ出かけるようになり、両親が跡をつけると御岳で遊んでいる。訳を聞くと子どもは姿を隠してしまい、探しても見つからなかったが、やがてときどき御岳に現れるという噂が立った。しかもその子が現れた年は豊作となり、部落近くに現れるほど豊年になるという。そこで村人はその姿を型取った仮面の神を出現させて部落内を巡回させ、アカマター神には親神のほかに子神も出るようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。