竿の先の油揚げを奪う狐
どんな伝承か
嶺村には豆腐屋がなく、お日待ちの折には道々橋まで油揚げを買いに出た。ところが帰り道でいつもおたふく山の狐に取られてしまう。おたふく山は池上線の久が原駅に近い藪で、悪さをする狐が棲んでいたという。当番になったある人は、今度こそ取られまいと長い竿を持って出かけ、その先に油揚げを結びつけて帰ってきた。途中まで来ると大名行列に出くわし、竿を倒せと言われて下ろしたところ、やはり油揚げは消えていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。