食わず芋
どんな伝承か
昔、弘法大師が土佐を巡錫し、室戸岬へ参られた折のことである。一人の女が里芋を洗っていたので、大師がその芋を所望されると、女はこれは食えない芋だと言って断った。ところが女が家に戻ってその芋を煮てみると、芋は石のように堅くなっていて、食べられなくなっていた。それ以来、室戸岬では食えない芋ができるようになったという。惜しんで嘘を言った者が報いを受けると語る、食わず芋の伝説の一つである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。