尾崎
どんな伝承か
高知県室戸市佐喜浜町尾崎の話。昭和十一年の六月か七月に、尾崎村の人々は氏神さまに戦勝の祈願をした。その時、宮守りをしていた人が、今度の戦争は今までになく大きいから神々も戦いに行くとのお告げがあった、と言っていた。ところが戦いに行く神々は村々の荒神さまなのに、荒神さまに祈願祭りをせず、平和の神々である氏神さまに祈願したから、勝利にむすびつかなかったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。