そうれん岩
どんな伝承か
八頭郡用瀬町の西谷というところに「そうれん岩」という所があって、そこへ年寄りを連れて行って捨てたという。昔は食料を惜しんだものか、いくつになったら捨ててしまえという時期があったのだそうだ。西谷のだいぶ奥に大きい石の浜があり、そこにそうれん岩がある。江波のあたりでは江波の下の「みん坂」へ捨て、後ろを見ずに帰ったので、みん坂という名がついたという。あるとき、負われて行く親が道々木の枝を折るので、なぜそんなことをするのかと問うと、「おまえが帰りに迷ってはならないから、この折ったところを見て行け」と答えた。それほど親が子を思ったという話があって、それから親を捨てないようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。