枝折山
どんな伝承か
年寄りは役に立たないから山に捨ててしまえと殿様が言ったので、姥捨山ができたという。ところが孝行な息子がいて、母親を隠して養っていた。ある日、殿様が灰で縄を綯えという難問を出した。母が、縄を綯ってから焼けばよいと教えてくれたので、息子は殿様にほめられた。誰に聞いたかと問われて年老いた母に聞いたと答えたので、年寄りは大事なものだから捨ててはならないというようになった。また、その前に捨てに行ったとき、途中で母が枝を折っているので何をするのかと問うと、お前が帰り道に迷わないように折ったのだと答えた。それから「しおり」ということばが出てきたのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。