草履を残して消えたお松が谷
どんな伝承か
佐治村の津野に、お松という女がいた。夜ごと外へ遊びに出ていくので、ある晩、人があとをつけたが、途中で行方が分からなくなり、女はそのまま帰らなかった。村じゅうの者が総出で探したところ、谷の入口に脱ぎそろえた女の草履が見つかった。その谷にはやや大きな池があり、おそらく池に落ちて死んだのだろうと村では取り沙汰された。以来、この谷はお松が谷と呼ばれるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。