釜野沖に残る蛇島の巻き跡
どんな伝承か
釜野一帯を治める長者に美しい娘がおり、若い衆の憧れの的であった。近くの山を支配する大蛇も幾度となく嫁に望んだが、長者は断りきれず、沖の島を八度巻けたなら娘をやろう、できなければこの土地を去れ、と難題を出した。大蛇は勇んで巻きついたものの七巻き半で力尽き、涙を流しながら海を越えて去っていったという。締めつけた跡は斜めの筋となって島に残り、その島は蛇島と呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。