三枚岩で死んでいた大蛇の婿
どんな伝承か
牛戸に上根という金持ちがいた。その一人娘がいつしか男を通わせ、身ごもってしまう。誰の子かと問うても要領を得ず、袴姿の男が戸袋を鳴らして入ってくるとしか答えない。親は男の裾に糸をつけた針を刺しておけと教え、娘はそのとおりにした。翌朝、糸をたどっていくと三枚岩に行き着き、穴の奥をのぞくと、大蛇が針に身を貫かれて死んでいた。娘はその後、たらいに何杯もの蛇の子を産んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。