住吉明神と小式部産湯の井戸
どんな伝承か
水谷の里に鎮まる住吉明神は、海上を守る神として、また歌の道の神としても崇められてきた。和泉式部は高草郡湖山の里の生まれで、京で橘道貞に嫁したのち、身重の体で故郷へ戻り、この社に参籠したという。近くの民家に宿を取って十七日の参拝を重ね、満願の夜に天女のような女児を産んだ。血忌みの期間を終えると母子ともに湖山へ帰った。社頭の下、西側に小式部産湯の井戸と呼ばれる井戸が残るが、そのとき用いた水を汲んだ場所だと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。