竜が休む閉ざされた門
どんな伝承か
五個荘に、六左衛門と呼ばれる家がある。この家の門は年じゅう閉ざされたままで、開いているところを見ることがない。理由は竜にあるという。湖に棲む竜は、天へ昇るための行をするために萱尾の滝壺まで通い、そこの枇杷を食べる。その行き帰りに、竜はこの家へ立ち寄って体を休めていく。だから外からその姿が見えないよう、門をずっと閉てきってあるのだと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。