人魚の薬で生きのびた千年比丘尼
どんな伝承か
山奥の小屋で、千年比丘尼と呼ばれる娘が腹の痛みに苦しんでいた。そこへ輪のついた杖を手にしたろっこうさんが現れ、自分は人魚という薬を持っている、これを飲めば千年のあいだ姿も顔も変わらぬまま生きられると告げる。あわせて、後添えの親から与えられていた薬こそが毒であり、それが腹を痛める原因なのだと明かした。娘は言われるままに人魚を口にし、そのおかげで命をつないで今この地まで来たのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。