有頼の立山びらき
どんな伝承か
『越中道の記』は立山大権現を越の太宮と記す。四十二代文武天皇が神託によって有頼公を越の領主として下されたところ、権現は神熊と鷹とに化現して嫡子有頼を峰中へ引き入れた。有頼は玉殿岩屋の内で先代祖々の法を受け持って頓悟し、慈興と称して立山開山となり、大宝元年に別当岩峅寺を建てたという。また、岩峅から一里の横矢村は、有頼が熊に矢を放った所なので横矢といい、横矢から一里の血懸村は、熊と鷹とが矢を負って血潮を出したので村名になったと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。