有頼の立山びらき
どんな伝承か
越中守佐伯有若の家に伝わるところでは、仲春上旬のころ、鷹狩のために雪の高山へ登った間に、鷹は空へ飛んで失せてしまった。これを尋ね求めて深山に入ったところ熊を見つけて射たが、熊は立ったまま高山へ登り、よく見ればその熊は金色の阿弥陀如来であったという。巌石の山の姿を、一つには腰、二つには肩、三つには頼、四つには頭の烏瑟になぞらえ、これを見た有若は菩提心を発したと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。