口山村の犬神使い処罰下知状
どんな伝承か
犬神はイヅナとともに、憑きものの中では比較的早くから文献に現れる。徳島県美馬郡口山村の旧家、緒方政右衛門氏の家には、文明四年八月二十三日の日付を持つ犬神使いの処罰に関する下知状が伝わっている。犬神を使う者が当時すでに処罰の対象とされていたことを示す古い証拠であり、これは阿波藩の民政資料に収められている。近世の随筆類にも四国の狗神の記事が見えるが、この下知状はそれらに先立つ年代を持つ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・石塚尊俊・民俗学・昭和(民俗調査))
民俗学者・石塚尊俊『日本の憑きもの―俗信は今も生きている』。日本各地の憑きもの俗信を実地調査と文献で体系化した研究の決定版。