阿蘇にイギが無い訳とアマノジャク
どんな伝承か
河内町に伝わる昔話。神様が熊本の地を東と西に分け、東側にイギの木を植えるようアマノジャクに言いつけた。ところがアマノジャクは名のとおりで、東と命じられたばかりに、わざわざ反対の西へイギを植えてしまった。そのせいで、今も河内町のあたりにはイギの木があるのに、阿蘇の方角には一本も生えていないのだと語られている。神の指図に逆らう性質が、そのまま木の分布の説明になっている一話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史・自治体史(民俗))
『河内町史 柑橘・民俗編』所収の昔話・伝説。熊本県河内町(現熊本市)に伝わる三十八話の口承を採録する。