安田のどうらく神と酒の吉凶
どんな伝承か
柏崎市安田のどうらく神は、特に酒造業者や糀屋が信心すると御利益の効果がすぐあらわれるといわれた。この近くに濁酒を売る小店を開く老人がいて、どうらく神を信心し、新酒をつくると必ず一瓶を供えることを続けていた。供えた酒が二、三日で空瓶になっていると必ずよい酒ができるといっていたが、ある年、供えた酒が二、三日たっても空にならない。心配していたところ、その年は二度も三度も酒造りがうまくいかず、どれも酢っぱくなって売れず大損をした。老人が七日間断食して祈ると、七日目に神は、今年はそなたに災難があるがわしが救っている、今年は酒をつくるな、来年は幸福を授けてやると告げた。翌年はすることなすこと図に当たり、借金も返すことができたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。