切れば病む道祖神境内の立木
どんな伝承か
村には家ごと、集落ごとにさまざまな禁忌が残されている。天辺に伝わるのもその一つで、道祖神の境内に生えている立木を切ると、切った者は病みつくといわれてきた。ある人などは亡くなったとき口が曲がっていたと語られ、それゆえ誰も木に手をつけようとしない。似た禁忌は近隣にもあり、上勝田や馬渡の八坂神社のある地区では胡瓜を食べず、下勝田では牛を飼わず、飯塚では白い生き物を飼わないとされた。いずれも神の機嫌を損ね、神の御座所を汚してその怒りに触れまいとする心が生んだものだろうと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史・自治体史(民俗))
『佐倉市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説・怪異。千葉県佐倉市に伝わる口承を採録する。