与板の白髪道祖神の夢枕
どんな伝承か
与板の道祖神は惣兵衛屋敷という場所にあり、縁の深い伊藤家が守ってきた。伊藤家は伊勢から越中を経て越後へ移った刀鍛冶で、明治年間まで水心子藤原正勝を名乗り、二十二代続いた家である。安政のころ、この家に身を寄せていた渡辺惣兵衛が惣兵衛屋敷へ分家した。ある夜、白髪の老人が夢枕に立ち、道祖神を祀れば霊験があろうと告げたので、堂を建てて祀ったという。のちに渡辺家は病で人を失って絶え、道祖神は伊藤家に受け継がれた。耳や口、目の病、旅の無事、縁結びに効くとされて白髪道祖神と呼ばれ、出世道祖神ともいって、郷里を離れる若者は参ってから旅立ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。