南部町本郷のオセガキ
どんな伝承か
山梨県南巨摩郡南部町では、ナギタイマツと呼ぶ火祭が今も盛んに行われている。その奥地の本郷部落では、麦稈を積み上げて燃やす火祭に先立ち、八月十四日にオセガキを行う。桟俵に炊いた飯を盛り、そこへ各戸から一本ずつ旗を立てたものを、川へ流すのである。これは無縁仏をまつる行事だといわれる。盆の火祭には、供養する者のない霊や非業の死をとげた霊を弔うものが少なくないとして、著者が各地の例と並べて挙げたものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。