清盛が禁中で捕えた老鼯鼠
どんな伝承か
『長門本平家物語』『源平盛衰記』によれば、平清盛も禁中で鵺のような声を出したものを捕らえた。小鳥かと思ってよくよく見ると、年老いた毛朱であったという。毛朱は鼠の唐名ともいわれるが、『善庵随筆』は、毛朱は毛求の誤りで、もみは鼯鼠すなわち俗にいうむささびであろうと説く。もっとも、鼯鼠とするのは当たらず、モズあるいはモモンガではないかとする説もある。頼政の射た鵺についても古来さまざまな説があり、年号も御代も書によって区々である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。