箱根で迷塗の鬼に会う朝比奈左近
どんな伝承か
徳川家光の治世、旗本の御使番であった朝比奈左近が御用のため箱根を通っていたところ、乗っていた馬が急に進まなくなった。何者の仕業かと大声を上げると、林の中から声がして「我は迷塗の鬼である。悪業を積んだ女をこの先で召し捕るためにやって来た。もし道中でその女に会ったら、早く来るようにと伝えてくれ」と告げたという。この話は『霖霄茗談』に記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。